城を捨て国を飛び出した風の国の姫
カルブンクルス連邦国の街を歩いていたハルベルトから財布をスッた少女。
カルブンクルスを牛耳る盗賊団『炎蛇の牙』の一員で、侵入と偵察を得意とする斥候部隊所属。
本人は隠しているつもりのようだが、粗暴に振舞っているように思えて育ちの良さが拭えない。
正体は東の風の国エメラガルドの第三王女で、天啓によって次の王位継承者に選ばれた姫。
末っ子の自分が王位を継ぐ事を嫌がり、上の兄姉に命を狙われる事に恐怖し、国から逃げた。
城育ちとは思えないほど逞しいサバイバルスキルの持ち主で、かなりの貧乏性。
当初は一人旅をしていたようだが、いよいよ有り金が尽きて倒れたところを『盗賊王』に拾われたらしい。
「な、何よその顔。文句でもあるわけ?」