雪国の書庫に引きこもる貴公子
アルマグメル聖皇国の北側にある大都市を治める領主の長男。
とはいえ昔から運動音痴で自分に自信がなく、ひたすら古い書物を読み耽る毎日を送ってきた。
どちらかというと振り回され気質で、次から次へとトラブルに巻き込まれる不運の持ち主。
父から次代領主の座を受け渡される事になっているが、ハルベルト本人は領主より学者になりたい。
古来からの魔法に興味津々であり、日々魔法の歴史や古代魔法について研究している。
偶然見つけた『禁術』について調べようとした手前、瀕死のクラウと出会う。
クラウの命を救うべく無我夢中でその禁術に手を出した結果、長い旅に出る羽目になってしまう……。
「僕は領主になるつもりなんてない。
誰かの上に立つなんて無理ですよ」