「フフ・・・三賢者が居合わせたとは・・・
運が悪い・・・」

「あのままみーんな海に落っこちちゃえばよかったのにねぇ?」

「まったくです・・・。忌々しい連中だ・・・。
フロウ様に刃を向けるなど」

「でもフロウを庇ってくれたエレスはかっこよかったぁ♪」

「畏れ多いお言葉です、フロウ様」

それにしても、とエレスは空を見上げる。

「さて・・・どうやって機関に帰ったものか・・・。
このような板一枚で大海原、はたして助けは来るのでしょうか」

ユラユラと水面に揺られ、船の残骸に乗ったままどこかへ流される2人。

「どうかお情けを・・・クライン様・・・」

「ねぇエレスぅ、フロウお腹すいちゃったぁ」

「捕えましょう!魚!!」

――夜明けはまだ遠い。

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