「フフ・・・三賢者が居合わせたとは・・・
運が悪い・・・」
「あのままみーんな海に落っこちちゃえばよかったのにねぇ?」
「まったくです・・・。忌々しい連中だ・・・。
フロウ様に刃を向けるなど」
「でもフロウを庇ってくれたエレスはかっこよかったぁ♪」
「畏れ多いお言葉です、フロウ様」
それにしても、とエレスは空を見上げる。
「さて・・・どうやって機関に帰ったものか・・・。
このような板一枚で大海原、はたして助けは来るのでしょうか」
ユラユラと水面に揺られ、船の残骸に乗ったままどこかへ流される2人。
「どうかお情けを・・・クライン様・・・」
「ねぇエレスぅ、フロウお腹すいちゃったぁ」
「捕えましょう!魚!!」
――夜明けはまだ遠い。
-68-
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