盗賊団の塒の前に4人はいた。

「・・・やばくない?
なんか真っ暗だし」

「いかにも賊が好みそうな場所だ。早く行くぞ!!
マオリが危険だ!!」

「ちょっと・・・怖いです」

怖がるサファイアに乗じて、アンバーも頷く。

「サフィは危険じゃない?
ほ、ほら、ここ盗賊のアジトなんでしょ?
渦中に女の子を連れて行くのはちょっと」

「うむ、それもそうだな。
ではサフィはここで待っ・・・――」

「い、行きます!私も行きます!!
足手まといにはなりませんから・・・!!」

サファイアの勇気にアンバーは逃げる口実を失うが、彼もまた武器を手にした。

「姫さん、例の娘を取り返すのに邪魔な奴がおったら・・・どうする?」

「・・・手段は問わない!」

ニヤ、と不敵に笑うジストとメノウに薄ら寒さを感じるアンバーだった。

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