“ドッペルゲンガー”を知っているかい?
そう、もう1人の自分さ。

世の中には似ている人が何人もいるって噂。けど、“奴ら”はそんなものじゃない。
ドッペルゲンガーは君自身だ。似ているというよりも同一といっていいかもしれない。

君がもう1人いる。考えた事はあるかい?

記憶も性格も、もしかしたら性別も違うかも。
それは他人だろうって? そうさ、ドッペルゲンガーは他人だ。
君が2人、3人といるんだ。別々の道を歩んできた君という個体が、何人も何人も。
面白いかい? 不気味かい? 君はどう思うんだろうね。

自分がもう1人いたとしたら。世界はびっくりするだろう。どっちが本物かもわからないだろう。
だから、そう。“選ぶ”んだ。多くの中から、“君”を1人。
では、選ばれなかった“君”はどうなるのかって?
そんなの簡単さ。


世 界 に 君 は 2 人 も い ら な い 。


つまり、そういう事だよ。



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