異次元を見つめる青年
ジストが生まれた頃から彼女に仕えている専属の家庭教師。
王国の歴史から魔法の技術まで幅広く面倒を見ており、ジストにとっての恩師であり、もう一人の父、または兄のような存在。
物腰柔らかくたおやかで礼儀正しく、非の打ち所がない従者である。
緑の国の王都陥落の日から行方不明となり、ジストは彼の生死を知る事を自らの支えとして旅に出る。
世界が認める大賢者の異名である「三賢者」の1人で、精霊術に長ける。
常に薄く微笑み、腹の底が読めない雰囲気も否めない。その瞳は何か別のものを見ているようでもある。
事情はわからないが同業であるクレイズとは犬猿の仲だという。
「成程……。貴女にも貴女なりの矜持があるのですね」